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バナナムーンGOLDラジオコントSP

今回は新番組も始まって1発目のスペシャルウィークなので、各局それぞれかなり凝った企画をされてた印象。実際僕の普段聴いてる番組はどれも滅茶苦茶面白くて、普段は聴けてない星野源ANNもこれからタイムフリーで聴こうと楽しみにしてます。 

特にJUNKは今年の春で20周年を迎える爆笑問題カーボーイと10周年を迎えるバナナマンバナナムーンGOLDの2番組がそれぞれ番組の集大成的な企画をぶつけてきていて、リスナー冥利に尽きるものがありました。

 

僕はバナナマンのファンなので、全く公平には聴けてないのですが、やっぱり個人的にはバナナマンバナナムーンGOLDのラジオコントSPに一番興奮しました。

 

バナナマンのファンになるキッカケは人それぞれだと思うのですが、バナナマンのネタを見るには今でこそ一年に一度行うライブに行くか、DVDを購入またはレンタルすることでしか堪能出来ないので、テレビを見て好きになられた方も多いと思いますが、数年前までは今のJUNKメンバーの中でも一番ネタを数々のメディアで披露していたこともあり、矢張りコント師としてのバナナマンをキッカケにのめり込んだ人が多いと思います。(自分もその1人です)

 

バナナマンというコンビ名の由来は元々設楽さんが桑原茂一さんがプロデュースするスネークマンショーのファンだったことから「スネークマンショー」の「マン」を取ったというエピソードがありますが、実際後にバナナマン桑原茂一さんとスネークマンショー21というラジオコント(スケッチという方が適切かもしれませんが)に参加したり、「シャシの耳」というラジオドラマをやってました。

僕もバナナマンのCDはコレくらいしか聴いたことないけど本当に「ルスデン」という初期のコント並みかそれ以上にブラックな内容で中毒性が強いので、テレビのイメージのバナナマンしか知らないとちょっとショックが大きいかもしれないです。

 

他にもバナナマンはまだ芸人がライブの転換中にBGMを流していた時期に設楽さんが「転換中にもネタみたいなの出来ないか」と考えてラジオコントを作って流したり自分のレーベルを作って「東京」「イエロー」というタイトルのラジオコントCDを発売してたみたい。

(コンビ結成したての日村さんは設楽さんより先輩だったこともあって設楽さんの提案に最初は『コイツ何言ってんの?』て思ってたみたいな事を昔言ってた気がする)

 

そういう経緯もあって10周年の節目に現役コント師として過去のネタをそのままの音源で流したり新ネタを録りおろしたりする企画が実現して、バナナマンのコントが好きで且つラジオのリスナーの自分にとっては感慨深いものがありました。

 

前置きが相当長くなってしまった。

今回は放送中メールに書ききれなかった各ブロックごとのネタの感想を書きます。

 

【1stブロック】

「動物園」…20年前に録ったバナナマンのラジオコントをそのままの音源で流したネタ。設楽さんはあまり変わってないけど日村さんの声は本当に若い。映像で見ると日村さんは今より顔形が変わりすぎててあまり声にまで意識働かなかったけど、ラジオを通して聴くと声も相当変わってるな(笑)

設楽さんの「うるせーーー!」は今も昔も変わらず怖くて格好イイ。ラジオだと中々こういう本気で怒鳴る設楽さんは聴けないからコントの特権だなぁていつも思う。そこから流れるオープニングの曲に収録したコントが断片的に流されてて、映画の予告編みたいな感じがした。

ジェットコースターで落ちる直前にちょっとお尻が宙に浮く感覚というか音楽が鳴った瞬間にバナナマンの単独ライブが始まる時の真っ暗な画面に「welcome」の文字が表示されるあのシーンが脳内再生されました。

 

「クイズお前が答える前に言っちゃうぞ」…スネークマンショー21には「ブタクイズ」ていう答えが全てブタになるクイズみたいなネタがあったけど、空気感はすごくこのネタに近いなと思った。コアなバナナマンファンが喜ぶ仕掛けみたいなものを作ってくれたのかな〜て想像して勝手にニヤニヤしました。

 

グリーングリーン」…童謡グリーングリーンを歌ってる設楽さんが「グリーングリーン」のところを「ブルンブルンはらちりが…」て違う歌になっちゃうネタ。各ブロックごとに歌ネタが出てくるけど、勝手なイメージだと1つのカラオケ店のそれぞれの部屋で歌ってる男2人組を各ブロックごとに演じ分けてるのかな?

バナナマンってネタの中に色々音楽出てくるけど、単純に一つの歌でボケる所謂歌ネタはなくて、ラジオコントだからこそのネタな気がする。

 

「肩毛」…これも各ブロックごとに出てくる「長いよ」シリーズ。ただこのシリーズに出てくる人物はずっと変わってない。話下手な設楽さんと、ちょっと人の話に口出しが過ぎる日村さん。「wonder moon」にも似てるな〜。日村さんが目立つけど、設楽さんの話好きの話下手なキャラクターのアホさ加減て凄くいいですよね。憎めなくてバカみたいな喋り方。設楽さんのキャラも日村さんのキャラもどっちもいるよなぁ。本当に下らなくてずっと聴いてられる。

 

「マジシャン」…1stブロック最長の6分の長尺コント。ちょっと違うけど「ジャッキー設楽のマジックショー」の中で小道具使わずにマジックショーの説明をするだけで、実際にやってるところは見せないっていうのを応用してる様にも思える。とにかく鳩がよく出たなー(笑笑)

設楽はジャケットの袖からもズボンの裾からも鳩が出てるイメージって言ってて、ラジオで見えないのに(見えないからこそか)具体的なイメージを脳に浮かんでるっていう作り方してるんだと思ってちょっとネタの作る時の思考ルートが垣間見えたというか、そういうところに感動しました。

 夜中に東京03の飯塚さんと角田さんとチャランポランタンと一緒に録ってたみたいだけど、「楽しかったね」て言ってたのが良いなと思った。

夏のコントの稽古中は「しんどい」とばかり言ってるから、ラジオコントも心配してたんだけど、作ってる上でそこまでの負担になってる訳じゃなくて、本気で好きでやってくれてるのが単純に嬉しい。

 

【2ndブロック】

「この曲なんだっけ?」…設楽さんの曖昧な音の再生を頼りに日村さんが音楽通ぶって散々洋楽やらロックやら言った挙句、設楽さんが「欽ちゃんの仮装大賞だ」て思い出すネタ。日村さんって本当こういうことしょっちゅうネタじゃなくてもやってそうだし、設楽さんは欽ちゃんの仮装大賞が好きすぎるな(笑)

 

「3年B組牧田アキオ先生」…その名の通り飯塚さんの「誰だよお前」がこんなに綺麗に炸裂すると聴いてて気持ちいいね

 

「オバケ」…「長いよ」シリーズ2つ目。引越し先でオバケ見たと言ってるのに「どこに引っ越したの?」ていう頓珍漢な質問する設楽さん。話下手で聞き下手でもあるんだな。

でも確かに自分の話し相手が聞き下手だったら俺も結構イラっとくるかも。そのイラっの刺激の仕方が絶妙。設楽さんのこういう感覚がドSなんじゃないかな。こういうネタかけるのを知ってると朝の番組とか司会でいろんな人に話を振ってる光景がたまに不思議でしょうがない。両義性というか、聞き下手を演じるには聞き上手でなきゃ出来ないんだろうなー。常識を弁えた上で脳みそ汗かいて普通から離脱するネタを書く芸人さんの頭の使い方って凄いと思う。

 

「椅子ギリギリ選手権」…個人的に今回のラジオコントの中で一番バナナマンっぽいネタだなと思った。小・中学生が椅子に体重預けて倒れない様に椅子の脚でバランスとろうとしてるみたいな遊びを大人が真剣にやってる光景が一瞬で浮かび上がる。本当くだらないバカ男子というか、その場の仲良しが悪ふざけしてる雰囲気で楽しめるネタ。日村さんが提案しといて一回も出来やしないし、出来ないならやるなよな(笑)。憎めない。大好き。

 

「ゾウさん」…童謡「ゾウさん」の歌ネタシリーズ。今回のネタの中のキャラクターは合いの手がボケたがりの声のデカイやつ。音楽の授業でもずっと替え歌歌って先生から怒られて1人で歌わされるタイプのヤツだろうなー。歌下手くそなのを隠して場を盛り上げるのに徹しようとして空回りしてるみたいな。日村さんがデカイ声出すだけで笑っちゃうよね。

 

コロンブスの卵」…有名なコロンブスの卵をモチーフにしたネタ。設楽さんのカタコト喋りで「喫茶turquoise」思い出した人も多いと思う。コロンブスが卵を使って一番初めに行動に移すことの美学語ってるのに、板東英二?(飯塚さんも指摘してたけど「誰が板東英二や!」て言ってるから誰なのかも時代も分からない)が卵を返せ返せうるさい。実際にコロンブスが演説する現場に板東英二じゃなくても「卵が勿体無い」みたいなクレーマーいたら嫌だろうな〜。対応するマニュアルがないよね。

 

【3rdブロック】

「チューリップ」…童謡「チューリップ」の歌ネタシリーズ。これは2つ目のブロックと同じ人たちかも。にしても「黒・茶色・緑ね」て自信満々に言うのがいいね。何を思ってその地味な配色のチューリップがあると感じたんだよw

1人でフッて1人でツッコミを入れてて悪いヤツじゃないんだろうけど、設楽さんはスルーして普通に歌ってるし、やっぱり空回りしちゃってんだろうなー。

 

「不良」…バナナマンのコントには一つ必ず設楽さんの狂気染みた演技がないと物足りない。ちゃんと不良の設楽さんを復活させてくれて、待ってましたって言いたくなる。

ただ、ライブの幕の映像で昔は「不良」のセリフを文字起こしてたけど、今回はラジオだから何一つ聞き取れない!!

僕も地元には不良が多かったんだけど、ちょっと東京から離れるだけで格好のつけ方がブレてるというか、本当巻き舌で喋るから何言ってんのか聞き取れないし、不良仲間とどうやって会話してんだろとか思ったことある。

設楽さんの不良に対するイメージ像ってリアルにいるんだけど、ダサくて笑っちゃう。

それに憧れる日村さんの下っ端感も可愛い。

演技重視のバナナマンで、尚且つ隣に日村さんていう見た目の強烈なモンスターがいるのに、ちゃんとそこを超えて個性むき出しのキャラクターができる設楽さん、本当コント師として非の打ち所がない。

 

「犬に噛まれちゃって」…「長いよ」シリーズ。犬に噛まれたのを説明するのに「フワッフワの白い犬」て表現しちゃう設楽さんに長く責める日村さん。

それにしても、結局なんやかんやでずっと2人でしょうもないこと話しては喧嘩して、また話し出してるのかと思うと仲良いな!

一旦終わったかと思ったらまた説教し始める日村さんが本当しつこいし、設楽さんも日村さんに突っ込まれるんだから表現考えろよって、第三者としてあの2人の会話を盗み聞きしてる感覚で聴きながら心の中でツッコンでた。

 

「卒業式の挨拶」…20年前の音源そのままのバナナマンのネタ。卒業式を迎えた3年生の設楽くんが答辞を読むコント。

今回のラジオコントの中で1番好きなコントがこれでした。

最初から最後までバカで卒業式なのに、なんでよりによって答辞を読むのがコイツなんだよ!

これがスゲーなって思ったのは、アホな学生が書いた拙い文章の答辞ではあるけど、中身は卒業式に読む設定だからそこまで極端な変なことは書いてなくて、演技のみで読み間違えてることに気がついてなかったり、同じ箇所を二回読むって間違いをしてるだけで結果的に徹底して最初から最後まで内容的にバカに聞こえてくるところ。

最後の「平成9年3月1日」って言葉で20年前のものであることを本当に実感した。

卒業式の「仰げば尊し」がBGMっていうネタそのものの空気感もあるんだろうけど、俺が産まれた年の「平成9年」に既にバナナマンがこんなネタ作ってたのかよっていう衝撃と、それから20年後に今バナナマンがまたラジオコントやってそれをリスナーとして聴いてる状況に感極まって泣いてました。

映画とかは、その映画が公開された時の時代の気分とその時の自分の置かれてる状況がマッチした瞬間に他の人、さらに言うとその後に見る未来の自分の何倍にも感動が襲ってくる経験を数少ないながらも体感したことはあるけど、それをコントで、しかもラジオコントでそれと全く感覚が襲ってきたことに心臓を撃ち抜かれた気がしました。

バナナマンのコントは時代の気分も映しながらも、いつ見てもいつ聴いても普遍的な面白さがあるからこそ、起こった奇跡的な体験だと思う。

 

【4thブロック】

「クイズこの曲はナニ?」…HandmadeWorksの「何でショー」のリメイク版。きらきら星と思いきや全く聴いたことない曲に転調しだして、結果「こんな歌、ない」ていう滅茶苦茶なクイズ。HandmadeWorks知ってる人はみんな懐かしさで震えたと思う。

アレからもう4年も経ってると思うと恐ろしい。来年はバナナマンが結成25年、東京03が15年の節目だし、今回のネタが復活の兆しになるんじゃないかなって期待してます。

 

天城越え」…演歌「天城越え」の歌ネタシリーズラスト。

今回は1回目とも2・3回目とも違う部屋で歌ってる人たちじゃないかな。

合いの手がうるさいのは同じだけど、異常なほど設楽さんの太鼓持ちをしてる感じ。

要は素のバナナマン2人が歌ってる気がする。

この前2人でカラオケ行きたいみたいな話ししてたし、そのトークからこの一連の歌ネタシリーズは作られた気がしてならない。

最終的にサビの大事なところで日村さんが設楽さんよりメインで歌い出しちゃってたのが、ラジオ前半部分にやってた設楽さんの生誕祭の流れと全く同じで面白かった。

 

「戦隊ヒーロー」…ラジオコントSPラストを飾るネタ。オークラさんが考えたっぽいと予想。

悪者がいるのに戦隊ヒーローが女ヒーローのピンクを巡ってドロドロの関係になってることが発覚して、角田さんが演じるみどり1人だけがヒーローの中で取り残されてた。

角田さんがすごく惨めで哀愁漂ってて全部持ってったなー。

ピンクのキャッチフレーズの「お色気たっぷりエロ女。ピンクの世界に男を引きずりこむピンクのスーツはコスプレプレイ。性欲ピーンク!」がラジオコントというか、ラジオアニメみたいでやっぱりアニメ設定のネタは強烈だなーと改めて実感。

トリを飾るのに相応しいネタだった。

 

飯塚さんの「濃いなーー」も角田さんの「伝説の回になるんじゃないですか?」もリスナーさん達の感想も全部共感しました。

 

またラジオコントやって欲しいし、スネークマンショーで味わったドロ〜っとした中毒性の強いネタが今度は聴きたい。今回のラジオコントがいつかまたCDとして形に残るものになって欲しいと願ってます。

 

10周年のスペシャルウィークにこの企画を完遂させてくれて有難かったです。 

 

遅れましたが設楽さんお誕生日おめでとうございます。

 

今年のバナナマンの単独にも絶対行きます。

 

バナナムーンGOLDずっと続け。

 

 

 

 

腹黒の生意気DVD発売記念イベント

一年ぶりのバナナマンのDVD発売記念イベントで渋谷タワレコに行ってきた。

 

一瞬の出来事すぎて、記憶がすでに消えかけているから、今のうちに小さい脳みそに記憶されてるザーッと感想書き記しておく。

 

イベントは、今年(正式には去年)の「バナナマンライブはらぁぐぅろぉぉのぉなまぁいきぃぃ」てタイトルと同時にオープニングの曲が狭い会場の中に爆音で流れた瞬間にバナナマンの二人が現れてスタート。

ライブもだけど、このオープニングの瞬間が一番カッコよくて心臓ブチ抜かれる。超下手すぎるけど、まさに「静と動」。一瞬会場内に人っ子ひとりいなくなった宇宙に放り投げ出される感覚。

 

バナナマンニコニコして、ゆる〜く登場するだけで、特別な演出がされてるわけじゃないのに、二人の空気感に知らず知らずのうちに連れ去られてる。渋谷タワレコがあの和やかな雰囲気に騙されて幸せな錯覚に浸りまくってる。

 

最初に日村さんの衣装に日村さんそっくりのデザインがされてることを弄った流れからタワレコのフリーペーパーの撮影の時の裏話。

 

バナナマンがDVDの取材受けたその日は二人とも、まさかフリーペーパーの撮影まであることを知らなかったせいで設楽さんは超ド派手なGUCCIのヒョウのセーター。日村さんは地味な私服で来たことを本気で後悔してた。日村さんが自分のフリーペーパーを見て「これドスケベの顔じゃん!なんでこれでオーケー出たんだよ!」って、ツッコミが滅茶苦茶面白かった。

 

ドスケベの話題から、昨日のラジオ内で日村さんがアイドルのジグゾーパズルでオナニーしてた変態性の話を真昼間の13時にも関わらずオナニー連呼してるのが、中学生と中身何も変わってなかった。

 

そういう中学生みたいなノリと雰囲気と空気感をコントでシステマチックじゃなく演技で伝えてるのも知ってるから、ファンとしてはコレコレ〜みたいな気持ちもある。女性のファンの方は笑いにくかっただろうけど。

 

今年は稽古場の実際の様子が写真で出てきて、ファン以外にはなんてことない画像の中に、日村さんのカバンにつけられたふくろうの鈴。設楽さんの簡易ベッド。流しそうめんセット。AKEMIのコントセットで用意したベッドを稽古場のテーブルに再利用した話。あと、謎のバナナマンと一緒に写真写り込んだ男オークラ。

 

一枚の画像だけで、ずっとラジオで聞いて脳内で想像してた小道具と稽古場の中の様子が結びつくあの快楽。リスナーの人たちならあるあるネタだと思う。

 

腹黒の生意気の印象的なコントの話。

 

設楽さんが、cuckoo costume partyのネタのために裏でコントに出てくる食事を、実際に作ってたことを教えてくれた。

理由は、例えばコントの中で出てくる「厚揚げの仮装」の話で、その仮装が厚揚げじゃなくてウンコと勘違いされるんじゃないかみたいな流れがあるんだけど、出前のおでんだと、イマイチ厚揚げが濃い茶色をしていなくて、ウンコっぽくない(普通はウンコっぽくない方がいいと思うけど)可能性を回避した超細かい演出。

ただ、コントの中の日村さんはほとんどおでんに口をつけないから、この苦労が意味がなかったらしい。

日村さんの「コント中はしゃべることが多いから食ってられない」て説明に、設楽さんが「あそこはもっと普通に食っちゃっていいんだよ」って指摘してて、コントの見せ方というか、こだわりというか、コントの設定とセットを無駄にさせない演出家目線のコメントがすごく興味深かった。

個人的にあのネタは、社食って設定なのに日村さんが動き回ったり、着替えたりしてコントの殆どを設定から脱線してるのに、最後の方に「まだおでん残ってるから食わなきゃ」みたいに基本設定に立ち返るのが凄く好きだったから、そこまでセットからこだわって作られてたことが意外だけど嬉しかった。

 

日村さんが印象的なのはkaraoke

日村さんが一曲フルでコント中に聴かせて、笑いを保つのは難しいよねというような内容のことを言ってて、この人の笑いの間の持たせ方の感覚は才能的なものがかなりあるんだろうなーって印象だったのに、ちゃんとそういう技巧的なことを指摘するのが、素人としても確かに納得できて、ハッとさせられた。

日村さんのお笑いセンス(嫌いな言い方なんだけど)の部分と知識的な部分のバランスはどうなってんだろう。

逆にさらに意外だったのが設楽さんは「セリフ覚える必要ないから楽じゃん。ほとんどネタ合わせしないで一発でやったもんね」というニュアンスのことを発言してて、一発であの気まずい空気と、そのことをイマイチ理解できてない男ってキャラクターを完璧に演じれる演技力みたいなものが、今更すぎるけど実感して、この人たちに敵うコント師いないなーて思った。

ああいうネタは昔だったらやらないってインタビューとかで答えてたけど、バナナマンは年に一回必ずライブやってるからこそ生まれるネタだと思う。

良い悪いとか一旦抜きして、次の、またさらに次のライブのネタに繋げるためのワンクッション置く感じ。

一回の公演で区切るんじゃなくて、その次の公演で生み出すネタに繋がりそうって期待できるネタだと思った。一発目のHaraguro no Namaikiもだけど、そういう途中経過のひとまずの完成形を堂々と見せるバナナマンは本当に尊敬する。本人たちがそこまで意識してるかは分からないけど。

 

panic Attackで設楽さんは自分の本当の携帯を使ってたらしくて、日村さんの汗ばんだ顔の画像とか、遺影ツーショットの写真が大量に保存されてるみたい。

 

ザックリだけどトークはそこで終了。

 

握手会。トークに夢中になってて、全然話すことまとまってないままただひたすらに憂鬱になって、ステージの3メートルくらい前の地点で、もうこの距離でどうにかなんないかなって、持ち前のマイナス思考モードに勝手に突入して、顔面蒼白。

 

半ば無理矢理スタッフさんに前詰めるよう指示されながらステージ上がって目の前にバナナマンと目があった時の焦燥感。

 

僕「ラジオネーム:るさ、るさち、、マン」

設楽さん「ん?」

僕「ルサンチ・・・」

設楽さん「ああ!ルサンチマンか!毎週毎週メールくれてありがとね〜」

僕「いつも変なこと言っててスミマセン」

設楽さん「アレね。笑、全然全然ホントありがとう。楽しみにしてる」

僕「あ、大好きです」

設楽さん「ふふふ」

 

僕「ラジオネーム:ルサンチマンです」

日村さん「あ〜!ルサンチマン!いつもどうも」

僕「酷いことばっか言ってごめんなさい」

日村さん「全然全然、大丈夫。また送ってね」

僕「ありがとうござんま、す」

 

謝ってばっかだ。もっと自分の言って欲しい言葉とか、会話楽しくさせるような言葉とか言うべきなのに。

他の人からしたら勿体無いことばっかなんだろうけど、それでも普段全然マトモに好きなことを「好き」て言えない人間だから、ラジオみたいな解読不能の文と悪口で構成されたメールじゃなくて、口頭で一番言いたかったこと伝えたのは良かった。大進歩。

一人一人最高のサービスで接するバナナマンだから、「いつもありがとう」とか「楽しみにしてる」なんて社交辞令みたいなもんなんだろうけど、自意識過剰だから誰よりも真摯に思い込めて言われたように解釈してる。

深夜にラジオつけて薄ら笑い浮かべてる気持ち悪い人間の生活でさえ肯定されてるような気がした。

 

慣れないこと言うのは恥ずかしすぎるな〜〜〜

思ってること面と向かって言うのは超恥ずかしいけど、超晴々しい。

こういうのはもっと早くに体験しとけよ。

1日の出来事なんて一度寝たらスグに忘れ去る体質だけど、記憶が残ってる今日なら幸せな眠りにつけそう。

バナナマンが一番好きだな〜〜〜

 

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二十歳

学校の課題が忙しくて更新サボってたらニート生活同然の春休み突入しても、ブログ放置してしまってた。

 

1月28日で二十歳の誕生日を迎えた。

 

最近Twitterのフォロワーさんからの依頼で「成人の人に十代で経験しておくべきこと」みたいな質問に答えたけど、正直まだ二十歳になって二週間なので、成人した気もない。

「十代最後にやったことなに?」て話を大学の友達に聞いたら「二十歳になる日付変わる瞬間にジャンプした」とか「逆に地面に張り付いた」みたいなことをするて答えが返ってきて、捻れ者の俺はそういう日付変わる瞬間とかそういうのを意識するのが恥ずかしくてそういうのはやりたくないなて冷めてた。

 

誕生日前日の夜勤を終えたタイミングで「28日の前日ということは27日。28日の前。二十八前。二重橋前!」という今になって思えば本当に酷い出来の誕生日直前大喜利を夜勤明けの脳内ハイ状態で思いついてしまった。

 

定期圏外だし、眠いのにわざわざ帰りに二重橋前駅に向かってそこで写真を撮ることが面白いんじゃないかと勘違いした結果、案の定向かう途中で熱はすっかり冷めてるし、全然自分のアイデアに笑えてこないしで十代最後とは思えないテンションの下がりきった状態で、電車に乗ったことを後悔しつつ駅に着いた。

朝の混雑時に写真を撮るためだけに駅に来て、サラリーマンの人たちの「この朝っぱらから邪魔なんだよクソニート。お前はイイよな仕事もしないで趣味の鉄道巡りのために好きで早起きしやがってよ」的な視線を背中にバシバシ浴びながら「すみません。すみません。」て心の中で謝って一発本番で写真を撮る挑戦。

マスク外すの忘れてるし、髪は夜勤でガッサガサだし、見栄え地味だし、ここはゆるやかな地獄なんじゃないかと錯覚した時に、学校のレポートの締め切りが迫ってることを認識して家帰る最悪の一日の始まり。

 

当然他の同級生も課題に追われてる状況だから誰も誕生日なんぞ知ったこっちゃない的な雰囲気出してて、学校の代返を頼まれる始末。

 

早生まれの人は何かと苦労するみたいなことも言われてるけど、思い返してみたら中学の頃から、受験とか期末テストだなんだで一番忙しい時期にぶち当たって、クラスの人からのメッセージカードがスッカスカのほぼ白紙の状態で渡されてたなと思い出した。

 

でも結局は人望で現にTwitterは日付変わった28日の24時の段階で「#星野源生誕祭」で溢れかえってたし、バイトの前任者でお世話になった先輩のお姉さんはフェイスブックにおたおめコメントでビッシリだった。

 

レポートもしなきゃいけないのに取り敢えず救い求めるようにいつも通りラジオつけてバナナマンの声聞いてたら、日村さんもインフル復活してて、ジャニオタさんとドロボーさんがリスナーへのプレゼントと自分の欲しいモノ購入して、日村さんに支払い求めるクレイジーっぷりが最高に面白かった。

 

折角の二十歳の誕生日、誰からも祝われないならバナナマンにだけでも伝えようと2時間の中でメールを大量送信して承認欲求満たそうとするクソダサいことしてた。

 

設楽さんがラジオネーム読んでたどたどしく挨拶文読み上げてたら復活したての日村さんが全力で笑いながら「なに言ってんだよ。ずっと」て突っ込んでくれて、それだけで救われた。

 

PSにメールの内容と一切関係ない誕生日の報告と、君香弄りの文章も全部一言一句違わずに読んで祝福して頂いた。

設楽さんは自分たちの芸歴より歳の低い俺に対しても「おめでとうございます」て敬語で祝福してくれたことが、本当に紳士だと感じたし、日村さんは「おめでとう!」て語気を強めて言ってくれたのが、本当に兄貴っぽくて、やっぱりバナナマン最高。一生ついていくと思った。

 

ラジオ効果もあって放送中なのに色んなリスナーさんが、わざわざ祝福するコメントくれたり、絵描いてくれたり、画像送って頂いた。

 

十代ブランド何も活用出来なかったのに、今年で平成生まれブランドも使えなってしまう。

 

使える若さブランドは利用してしまくっておくべきなのに、なにしてんだマジで。

 

投稿し始めた頃は年上の方しかいないと思ってたのに、いつの間にかラジオに投稿する人たちが自分より若い人も普通にいて正直戸惑う。

若者枠は俺だと思ってたのに、何してくれたんだって、精神年齢5歳レベルだから本気で思ってる自己中だし、未だに人に握りっ屁するし、カンチョーだってする。

 

同い年の白井くんが体操界に新技生み出してる中、俺は採用されるかも分からない他力本願ライブの漫才書いてる。

 

今年は運のいい誕生日ランク1位だし、俺はずっと運のみでしか、人より勝ててないから、存分に発揮してやる。

 

バイトの機会も先輩のツテで運良く恵まれたし、バナナマンの握手会も行ける。他力本願のチケットだって手に入った。東京03の単独だって当たったし鬼三村の即完チケットも手元にある。当然バナナマンの今年のライブだって当ててやるし、バナナムーン10周年のイベントあるなら行ってやる。

 

運のない人とは一緒にいたくない心理は全人類共通認識だと思うからその点なら俺に敵う奴はいない。

 

今年は人からの恵みじゃなくて自分でも動く。

カルテットの坂元裕二さんの脚本にも「二十歳の夢は人を輝かせる」てあったんだから、これは普遍の事実。

 

おぎやはぎがラジオで「若いうちはイケメンに敵わない。でも最後に勝ったのは俺たちだよ」て言ってたのが強烈に格好良かった。

そう思わないとやってけない。全部顔で決まるなんて情けなさすぎる。

いつか勝てるなら今のうち惨敗してやるくらいの精神であるべき。

 

あと一週間でバナナマンに会う。

なにを伝えようか決まってない。バナナマンと手を繋ぐの去年のイベント以来かも。

キショイの承知でチョコも買った。

バナナマンには言いたいことあるのに、口に出せる自信ないから手紙書く可能性だってある。

 

バナナマンライブのせいで人生狂わされた。

とことん狂うまでやろうと思う。

 

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展覧会の話

ハライチのターンに影響されて展覧会の話。

 

とは言うもののBとL展でもペンギンの置物があるだけの尖りまくったルイヴィトン展でもなく、今年の夏頃おぎやはぎのメガネびいきで取り上げられていた「ふともも展」。

 

要はあらゆる女性のふともものみの写真が張り出されているだけの展覧会。

 

場所は浅草橋。会場周辺はクリスマスシーズンとは思えない閑散としたノッペラボウな雰囲気で、ふともも展はそんな静かな場所に唐突に妖しげな異端な空気感を纏ってそこにありました。

 

ビルの五階で開催されている小さな展覧会にもかかわらず、内部は老若男女(ウソ、男8割女2割くらい)でごった返す大盛況ぶり。

 

とりあえず500円を払いチケットを手に入れると目の前には明らかにこの時期だからムードに乗っかって倉庫から引っ張り出しましたと言わんばかりのクリスマスツリーに大量のふともものブロマイドが装飾されたなんの関連性も見出せない違和感。ツリーの下にスカートを広げる工夫は為されているものの、ふとももは見えない。ちょっと考えれば、スカートをはいた女性のマネキンの上にツリーを乗せることも出来そうなのに、そういったことは何一つされていないモヤモヤ。

 

肝心の写真はというと、アニメ風のコスプレをした女性のふとももや、高校生のスカートとハイソックスの隙間から見えるふともも。

いかにも変態が好きそうなスクール水着の女の子のふとももや、OL風の女性がストッキングを履いた状態のふともも等が張り出されている中、ネコと戯れている女性のふとももの写真コーナーを見つけた。

 

素朴な感じが他と一線を画すように思えて惚れかけていたが、すぐに可笑しな写真に気がつくことになる。

 

ふとももだらけの写真展の中に一匹のネコちゃんのみが写った写真が貼られているのです。

 

ムラムラさせたいのか和やかにさせたいのか、笑わせたいのか撮影者の思惑が何も判断しようのない状態で顔を上げて外を見ると今度はベランダに一つだけ放り出された巨大な女学生のふともも写真のパネルがあるのです。

 

分からない!感性がないと言われればそれまでなのですが、この展覧会に足を運んで2分でもう何も分からない!

 

大学で映像技術について多少学んで、ある程度までは教養もつけて、寛容的でいるつもりだった僕も今回こそはお手上げ。白旗掲げます。

 

スペースの問題なのか?アートとしてなのか?それとも稀有なマイノリティーフェティズムを抱えた方に向けた放置プレイ的なやつ?

 

結局見て見ぬ振りを決め込む事にした僕は、「ふ」(恐らくふとももの「ふ」と思われる)と書かれた暖簾をくぐる。

 

そこは、他の展示エリアと暖簾によって隔てられた別空間として、お風呂場の女性のふとももの写真が展示された空間になっています。

 

暖色の壁に貼られたタオルを巻いた女性のふともも写真というテレ東の深夜番組『人妻温泉』を彷彿とさせるその展示エリアは、18禁コーナーより背徳感を覚えずにはいられない奇妙なエロティシズム。ふともも展の目玉らしきその空間に立ってはいても、まだ先ほど見たネコの写真と巨大な写真パネルの違和感を引きずった僕はムラムラしようにもムラムラ仕切れない煮え切らない思いのままその場を立ち去ります。

 

テーマも何もない色んなふとももの写真群に戻ると、目を疑う光景。

スクール水着の女の子のお尻からふとももにかけてのアクリルパネルが展示されていることまでは、ここに来て5分以上経過して達人の域に達した僕はこの程度で驚きません。

 

僕が驚いた一番の理由は「アクリルパネル50,000円」の張り紙です。

 

買えんの!?

 

50,000もあれば逃げ恥のDVDボックス2つは買えますし、経験ないので分からないけど多分ちょっと高級志向のエロいお店にも入れそうな気がする。

 

目の前のふともも写真に50,000の価値。

極楽とんぼの加藤さんや伊集院さんが高額のデヴィッドリンチの絵を購入してたけど、好きなものに囲まれたいという感覚は分かるから5万どころじゃない30万近い趣味の買い物にも理解は出来るが、この顔も分からない極端な話男か女かも分からないスクール水着のふとももアクリルパネルに50,000円の価値があるのは僕の常識からはみ出しすぎていました。

 

ムラムラに和みにモヤモヤに驚愕のジェットコースターの情緒揺さぶり攻撃に耐え抜いて最後の写真ゾーン。

 

バスケットボールを股に挟んだふとももの写真とか、下着を履いた女の子のふとももの様に唆られる写真に囲まれた中に異彩を放つ常軌を逸した写真展のトリを務めるのは、鳥だけにブルマを履いた女の子のふとももにひよこの人形達が整列して置かれている写真。

聴診器をふとももに当てた写真。

自分で説明しててもよくなにか分からん。

 

笑うしかないだろ。

 

帰り際外に置かれてたふとももクジ引いた。

結果…吉

ふともも運…手入れた細くて長いふとももが吉

 

でしょうね。他になにがあんだろ?

 

因みに一緒に行ったオッスくんは大吉でした。

こんなとこで運使うんじゃないよ

 

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タイタンライブ 2016年12月9日

「タイタンは、太陽系でもっとも圧倒的な美観、すなわち土星の環の比類ない眺めを誇っている。これらの目もあやな帯は、四万マイルの幅があるのに、カミソリの刃に毛が生えたほどの厚みしかない。」

タイタンの妖女」…カート・ヴォネガット・ジュニア

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                                タイタンライブ

 

 

今年最後のタイタンライブ観てきました!

今回いつもと違ったのは普段はシネマで鑑賞していたタイタンライブを念願の時事通信ホールで観たということ。

本当にどの芸人さんもハイレベルで終始笑っていたのですが、特に個人的に好きだった数組について書きます。

 

「青白い顔の係官は淡々とした表情でただ機械的に職務を果たしていった。」

             「緋のエチュード」…コナン・ドイル

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                                   ミヤシタガク

 

息子の不祥事について記者会見を開いた母が謝罪をするかと思いきや・・・事件によって中止になった舞台についての説明を懇切丁寧にしていくという1人コント。

事件をキッカケに舞台で演じる予定だった主人公の物憂げな心情が分かり、演技の幅が広がったという箇所がゾクゾクとして面白かった

 

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない」

善悪の彼岸」…フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

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                                 ウエストランド

 

単独でやっていたネタらしいけど、初めて観る新しいパターンのネタでこのタイタンライブで一番新鮮さを感じたのがウエストランド

基本の井口さんのツッコミの勢いは保ちながら河本さんのボケが多く組み込まれてて、ある種のタブーとされてる先輩芸人のネタの説明をしていくという設定がタイタンライブの寛容的な空間でバンバン2人のやりとりがハマってく様子がウエストランド好きとしては嬉しかった。東京03も言うようにタイタンライブは本当に芸人さんが好き勝手に楽しめる優しさがホール全体を包んでる気がする。

 

「叩く手は乱暴よ。人生をひらくんですもの。でもケダモノの手じゃないわ、立派な手よ。人間の立派な手。」

                      「握った手」…坂口安吾

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                                     カミナリ

 

M-1直後の舞台だけあって、観客が暗転した時から期待と高揚満ちてダークホースの登場を心待ちにしてる様子が生だから余計感じられました。

張りつめた中に舞台袖から出てくるカミナリのゆるい落ち着いた「どうも〜」で舞台に怖気づかない度胸と風格がM-1ファイナリストたる所以を垣間見た気がしました。

最初の導入の優しい会話からの激しいどつきが来る瞬間を観客がまだかまだかと固唾を飲んで刮目している中、じっくり揺さぶりかけながら最後までボケとなる話を振り終えてからあの怒号が鳴り響いて、興奮で背筋が凍りながらも頰は爆笑でゆるゆるっていう生きてて感じたことのない体験だった。

そこからの一言一言も全部ハマって爆発して底力を見せつけられました。

 

 「だから、彼女ルミを操縦するには、私が、頭の中で『立て』と思えば立ち、『右手を挙げ』と思えば、右手を挙げるのです。私は、命令を口に出す必要はない、ただ、頭の中で、命令を考えればいいのです」
                     「脳波操縦士」…蘭郁二郎

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                                      脳みそ夫

 

去年の10月にタイタンシネマライブで初めて見た時の衝撃から一年経ったけど、相変わらずあの奇天烈なキャラクターに腹抱えて笑った。

戦国時代のアラサー女子というまた奇想天外な脳みそ夫ワールド全開で暗転があけてからの立ち姿と「こんちわーす」の一言でもう観客が全員虜になってた気がした。

尻軽の足軽っていうワードの破壊力に心臓ブチ抜かれて1日経った今日も脳みその奥で残響が鳴り響いて困ってる。

本気で極めた阿保はどうしてこんなに愛おしいのか考えちゃう。

 

「口の中でブツブツと呟くようにしか物を言わず、その呟きもこっちの訊ねることと何の関係もないことをああ言い又こう言い自分自身の思いつめたことだけをそれも至極漠然と要約して断片的に言い綴っている。」

                          「白痴」…坂口安吾

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                                    長井秀和

 

爆笑問題は別格として置いといて、今回のタイタンメンバーで一番笑ったかもしれない。

内容は相変わらず創価学会をネタにしたブラックジョークで、今回はタイムリーな覚せい剤と絡めたものになっていた分「覚せい剤辞めますか?それとも創価学会入りますか?」のフレーズを基本にタブー同士の比較が刺激的で感心するほど上手くまとまってて面白かった。

「心も体もボロボロ。そしてコレ(創価学会)は合法です」は最早笑わざるを得ないし、長井さん自体が徹底して自虐的にヤケクソな1人喋りを貫く姿が危なっかしくて、哀愁があって、魅力的でした。

 

「飽くまで機嫌の好い、飽くまで元気に充ちた、そうして飽くまで楽天的に肥え太ったその顔が、瞬間のお延をとっさに刺激した。」

                          「明暗」…夏目漱石

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                             タイムマシーン3号

 

 大好きなタイムマシーン3号は今回も安定感抜群でした。結婚をテーマにしたネタで、前にも見たことはあったけど、かなり内容は変更したのか中盤は学校の授業の話。後半はパンとご飯の話にテンポよく展開させていったけど、全然矛盾もなく自然な流れで繋いでいく2人の会話のやり取りの上手さと、関さんのコミカルでキレのある動きが最高。

会話劇だけでも素晴らしいのに、ナイススティックのナイスの方(クリームのこと)っていう一撃必殺のフレーズを思いつくのは天才だと思う。芸歴が16年でM-1には出れなかったみたいだけど、もし出場してたらって考えるだけで単なるお笑い好きとしてはたまらなく楽しい。

 

 「では、「タイタンで会おう」と、そのニヤニヤ笑いがいった。やがて、それも消えていった。」

タイタンの妖女」…カート・ヴォネガット・ジュニア

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                                     爆笑問題

 

爆笑問題は漫才を好きになったキッカケの人たちなので、客観的には見れていないのだけど、舞台に立つ2人の威厳は別格でした。

低音で重みのある曲が流れて上記のエピグラフが映し出される瞬間、時事通信ホールが無人になったような静まり方に武者震いをして、張り詰め切った静寂の重みを太田さんのいつもの狂人的な登場で一瞬にして破裂させる光景を目の当たりにして震撼しました。

ラジオの公開収録とかでは何度か観たことある爆笑問題は、大御所とは思えない親しみやすさのある田中さんの雰囲気にニヤニヤしてたけど、スーツを着こんでセンターマイク一本を前に話す爆笑問題の二人は単純に格好イイの一言でしか表現できないものがある。

冒頭から俳優の成宮さんの件について「ネタ間に合うわけねぇだろ!」て魂で叫ぶ太田さんと、そういうアドリブ?で太田さんが何を言わんとしているかを察してすっとぼけた演技を瞬時にして太田さんのボケを引き出そうとする田中さんの優しさに微笑んで、最近の若者言葉でいうところのムズキュン状態

以前ラジオで漫才の奇跡に立ち会える瞬間について、太田さんが突き抜けた発想のネタが産まれて、それを100%かそれ以上に伝えられる演技が出来るか、そしてそれを受け取る観客の反応とか幾多もの段階があるみたいな話をしてて、太田さんはいつも振り返って厳しすぎる自己評価で反省してるけど、観ているただのファンとしては目の前で爆笑問題の漫才を観れるだけの奇跡で疲労困憊してしまう。

アレだけ芸歴を重ねて忙しい中まだ舞台の最前線に立ち続けてネタを作り続けるだけでも凄いのに、また今まであまり観たことのないネタ中にはしゃぐ田中さんの姿と、爆笑問題の息のあった茶番を観た多幸感たるや!

これからもずっと舞台に立つであろう爆笑問題のファンになれたことの幸せで今日もこれからも生き抜ける。

タイタンライブ今年も一年ずっと笑わせてもらった。

来年もまた観たいし、また時事通信ホールで奇跡が生まれる瞬間に立ち会いたいと願う。

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逃げるは恥だが役に立つ

今期ドラマで話題を呼んでいる『逃げるは恥だが役に立つ』が9話にして一部地域では視聴率が22.6%を記録したらしいですね。

 

散々ドラマについて語られ尽くされてしまっているので、ここでは恋愛要素についてはあまり語らず、ストーリーについては知っている前提で話を進めます。

 

この物語は津崎平匡と契約結婚をした森山みくりとの2人の恋物語が中心に描かれてますが、裏のテーマとして描かれているだれもが抱えるマイノリティーとしての一面がこのドラマをより高尚な次元に持ち上げているような気がします。

 

主人公の森山みくりは大学院を卒業したエリートでありながらも就職活動に惨敗した経験を持つ背景があり、1話で「大学院卒なんて言わなきゃよかった」と愚痴をこぼすシーンがあります。

 

同居人の津崎平匡は仕事が出来る30過ぎの男性ではあるものの、女性への免疫が無く彼女を一度も作った経験がないマイノリティーを抱えています。

 

みくりの叔母に当たるゆりちゃんは、働く女性の代表とも言える容姿端麗で仕事のできるアラフィフ世代だが、その歳まで浮ついた経験をしてこなかったことで「真面目すぎる部分がある。だから結婚できない」などと仕事に一切関係のない陰口を言われて涙をするシーンが9話で兎に角印象的でした。

 

平匡の同僚の風間はイケメンで何事もスマートにこなす人物であるが故に「イケメンだから女性の扱い方が上手い」などの偏見を持たれ、中学生時代の彼女とも上手くいくことがなかった。

 

平匡の上司の沼田さんはバイセクシャルというマイノリティーを抱えているし、ゆりちゃんの部下の女の子は帰国子女であることにマイノリティーの窮屈感を抱いて隠し通そうとしていました。

 

みくりの幼馴染のやっさんは、学生の年齢で、でき婚をし、ドラマの中で早くに離婚を決めてシングルマザーとして生活をしています。

 

以上からも分かる通り全員が違う立場のマイノリティーであり、偏見に耐え抜こうとする様子が伺えるから、このドラマを見ていて誰一人として嫌いになれる人物がいないし、どのマイノリティーに対しても同じように救いがあるし、本当に物語として優しい。

 

高学歴や帰国子女やイケメンの様な一見華々しく思えるものが当人たちには悩みの種になり得ることが描かれていて、見失いがちなマイノリティーにもちゃんと目を向けていて優しさが感じられる。

 

設定も契約結婚という家事代行システムが物語に上手く機能して、平匡とみくりの関係性をもどかしく、二人の進展を阻み、そして愛おしく思わせてくれる。

 

主婦女性のストレスの様なものを一方的に視聴者に主張せず、あくまで可愛らしくポジティブに伝えているから男としても、ドラマの中の女性の登場人物に感情移入ができるんだと思う。

 

側から見ている分には着実に進歩しているみくりと平匡なのに、ドラマから離れた位置で客観的に見ていると付き合いたてのカップルよりも全然手前の段階でつまづいている二人がもどかしく、じれったく、応援したくなる。

 

あと、とにかく、恋ダンスが可愛い。

 

バイト先で「逃げ恥」についてのインタビューに答えてひたすら「ガッキーと恋ダンスが可愛い」を連呼した発言が電波によって人々の耳に届いてた。

 

最終回までブチ抜いて欲しいしずっとキュンキュンしていたい。f:id:takano-kazu1031:20161207142244j:image