バナナムーンGOLDラジオコントSP

今回は新番組も始まって1発目のスペシャルウィークなので、各局それぞれかなり凝った企画をされてた印象。実際僕の普段聴いてる番組はどれも滅茶苦茶面白くて、普段は聴けてない星野源ANNもこれからタイムフリーで聴こうと楽しみにしてます。 

特にJUNKは今年の春で20周年を迎える爆笑問題カーボーイと10周年を迎えるバナナマンバナナムーンGOLDの2番組がそれぞれ番組の集大成的な企画をぶつけてきていて、リスナー冥利に尽きるものがありました。

 

僕はバナナマンのファンなので、全く公平には聴けてないのですが、やっぱり個人的にはバナナマンバナナムーンGOLDのラジオコントSPに一番興奮しました。

 

バナナマンのファンになるキッカケは人それぞれだと思うのですが、バナナマンのネタを見るには今でこそ一年に一度行うライブに行くか、DVDを購入またはレンタルすることでしか堪能出来ないので、テレビを見て好きになられた方も多いと思いますが、数年前までは今のJUNKメンバーの中でも一番ネタを数々のメディアで披露していたこともあり、矢張りコント師としてのバナナマンをキッカケにのめり込んだ人が多いと思います。(自分もその1人です)

 

バナナマンというコンビ名の由来は元々設楽さんが桑原茂一さんがプロデュースするスネークマンショーのファンだったことから「スネークマンショー」の「マン」を取ったというエピソードがありますが、実際後にバナナマン桑原茂一さんとスネークマンショー21というラジオコント(スケッチという方が適切かもしれませんが)に参加したり、「シャシの耳」というラジオドラマをやってました。

僕もバナナマンのCDはコレくらいしか聴いたことないけど本当に「ルスデン」という初期のコント並みかそれ以上にブラックな内容で中毒性が強いので、テレビのイメージのバナナマンしか知らないとちょっとショックが大きいかもしれないです。

 

他にもバナナマンはまだ芸人がライブの転換中にBGMを流していた時期に設楽さんが「転換中にもネタみたいなの出来ないか」と考えてラジオコントを作って流したり自分のレーベルを作って「東京」「イエロー」というタイトルのラジオコントCDを発売してたみたい。

(コンビ結成したての日村さんは設楽さんより先輩だったこともあって設楽さんの提案に最初は『コイツ何言ってんの?』て思ってたみたいな事を昔言ってた気がする)

 

そういう経緯もあって10周年の節目に現役コント師として過去のネタをそのままの音源で流したり新ネタを録りおろしたりする企画が実現して、バナナマンのコントが好きで且つラジオのリスナーの自分にとっては感慨深いものがありました。

 

前置きが相当長くなってしまった。

今回は放送中メールに書ききれなかった各ブロックごとのネタの感想を書きます。

 

【1stブロック】

「動物園」…20年前に録ったバナナマンのラジオコントをそのままの音源で流したネタ。設楽さんはあまり変わってないけど日村さんの声は本当に若い。映像で見ると日村さんは今より顔形が変わりすぎててあまり声にまで意識働かなかったけど、ラジオを通して聴くと声も相当変わってるな(笑)

設楽さんの「うるせーーー!」は今も昔も変わらず怖くて格好イイ。ラジオだと中々こういう本気で怒鳴る設楽さんは聴けないからコントの特権だなぁていつも思う。そこから流れるオープニングの曲に収録したコントが断片的に流されてて、映画の予告編みたいな感じがした。

ジェットコースターで落ちる直前にちょっとお尻が宙に浮く感覚というか音楽が鳴った瞬間にバナナマンの単独ライブが始まる時の真っ暗な画面に「welcome」の文字が表示されるあのシーンが脳内再生されました。

 

「クイズお前が答える前に言っちゃうぞ」…スネークマンショー21には「ブタクイズ」ていう答えが全てブタになるクイズみたいなネタがあったけど、空気感はすごくこのネタに近いなと思った。コアなバナナマンファンが喜ぶ仕掛けみたいなものを作ってくれたのかな〜て想像して勝手にニヤニヤしました。

 

グリーングリーン」…童謡グリーングリーンを歌ってる設楽さんが「グリーングリーン」のところを「ブルンブルンはらちりが…」て違う歌になっちゃうネタ。各ブロックごとに歌ネタが出てくるけど、勝手なイメージだと1つのカラオケ店のそれぞれの部屋で歌ってる男2人組を各ブロックごとに演じ分けてるのかな?

バナナマンってネタの中に色々音楽出てくるけど、単純に一つの歌でボケる所謂歌ネタはなくて、ラジオコントだからこそのネタな気がする。

 

「肩毛」…これも各ブロックごとに出てくる「長いよ」シリーズ。ただこのシリーズに出てくる人物はずっと変わってない。話下手な設楽さんと、ちょっと人の話に口出しが過ぎる日村さん。「wonder moon」にも似てるな〜。日村さんが目立つけど、設楽さんの話好きの話下手なキャラクターのアホさ加減て凄くいいですよね。憎めなくてバカみたいな喋り方。設楽さんのキャラも日村さんのキャラもどっちもいるよなぁ。本当に下らなくてずっと聴いてられる。

 

「マジシャン」…1stブロック最長の6分の長尺コント。ちょっと違うけど「ジャッキー設楽のマジックショー」の中で小道具使わずにマジックショーの説明をするだけで、実際にやってるところは見せないっていうのを応用してる様にも思える。とにかく鳩がよく出たなー(笑笑)

設楽はジャケットの袖からもズボンの裾からも鳩が出てるイメージって言ってて、ラジオで見えないのに(見えないからこそか)具体的なイメージを脳に浮かんでるっていう作り方してるんだと思ってちょっとネタの作る時の思考ルートが垣間見えたというか、そういうところに感動しました。

 夜中に東京03の飯塚さんと角田さんとチャランポランタンと一緒に録ってたみたいだけど、「楽しかったね」て言ってたのが良いなと思った。

夏のコントの稽古中は「しんどい」とばかり言ってるから、ラジオコントも心配してたんだけど、作ってる上でそこまでの負担になってる訳じゃなくて、本気で好きでやってくれてるのが単純に嬉しい。

 

【2ndブロック】

「この曲なんだっけ?」…設楽さんの曖昧な音の再生を頼りに日村さんが音楽通ぶって散々洋楽やらロックやら言った挙句、設楽さんが「欽ちゃんの仮装大賞だ」て思い出すネタ。日村さんって本当こういうことしょっちゅうネタじゃなくてもやってそうだし、設楽さんは欽ちゃんの仮装大賞が好きすぎるな(笑)

 

「3年B組牧田アキオ先生」…その名の通り飯塚さんの「誰だよお前」がこんなに綺麗に炸裂すると聴いてて気持ちいいね

 

「オバケ」…「長いよ」シリーズ2つ目。引越し先でオバケ見たと言ってるのに「どこに引っ越したの?」ていう頓珍漢な質問する設楽さん。話下手で聞き下手でもあるんだな。

でも確かに自分の話し相手が聞き下手だったら俺も結構イラっとくるかも。そのイラっの刺激の仕方が絶妙。設楽さんのこういう感覚がドSなんじゃないかな。こういうネタかけるのを知ってると朝の番組とか司会でいろんな人に話を振ってる光景がたまに不思議でしょうがない。両義性というか、聞き下手を演じるには聞き上手でなきゃ出来ないんだろうなー。常識を弁えた上で脳みそ汗かいて普通から離脱するネタを書く芸人さんの頭の使い方って凄いと思う。

 

「椅子ギリギリ選手権」…個人的に今回のラジオコントの中で一番バナナマンっぽいネタだなと思った。小・中学生が椅子に体重預けて倒れない様に椅子の脚でバランスとろうとしてるみたいな遊びを大人が真剣にやってる光景が一瞬で浮かび上がる。本当くだらないバカ男子というか、その場の仲良しが悪ふざけしてる雰囲気で楽しめるネタ。日村さんが提案しといて一回も出来やしないし、出来ないならやるなよな(笑)。憎めない。大好き。

 

「ゾウさん」…童謡「ゾウさん」の歌ネタシリーズ。今回のネタの中のキャラクターは合いの手がボケたがりの声のデカイやつ。音楽の授業でもずっと替え歌歌って先生から怒られて1人で歌わされるタイプのヤツだろうなー。歌下手くそなのを隠して場を盛り上げるのに徹しようとして空回りしてるみたいな。日村さんがデカイ声出すだけで笑っちゃうよね。

 

コロンブスの卵」…有名なコロンブスの卵をモチーフにしたネタ。設楽さんのカタコト喋りで「喫茶turquoise」思い出した人も多いと思う。コロンブスが卵を使って一番初めに行動に移すことの美学語ってるのに、板東英二?(飯塚さんも指摘してたけど「誰が板東英二や!」て言ってるから誰なのかも時代も分からない)が卵を返せ返せうるさい。実際にコロンブスが演説する現場に板東英二じゃなくても「卵が勿体無い」みたいなクレーマーいたら嫌だろうな〜。対応するマニュアルがないよね。

 

【3rdブロック】

「チューリップ」…童謡「チューリップ」の歌ネタシリーズ。これは2つ目のブロックと同じ人たちかも。にしても「黒・茶色・緑ね」て自信満々に言うのがいいね。何を思ってその地味な配色のチューリップがあると感じたんだよw

1人でフッて1人でツッコミを入れてて悪いヤツじゃないんだろうけど、設楽さんはスルーして普通に歌ってるし、やっぱり空回りしちゃってんだろうなー。

 

「不良」…バナナマンのコントには一つ必ず設楽さんの狂気染みた演技がないと物足りない。ちゃんと不良の設楽さんを復活させてくれて、待ってましたって言いたくなる。

ただ、ライブの幕の映像で昔は「不良」のセリフを文字起こしてたけど、今回はラジオだから何一つ聞き取れない!!

僕も地元には不良が多かったんだけど、ちょっと東京から離れるだけで格好のつけ方がブレてるというか、本当巻き舌で喋るから何言ってんのか聞き取れないし、不良仲間とどうやって会話してんだろとか思ったことある。

設楽さんの不良に対するイメージ像ってリアルにいるんだけど、ダサくて笑っちゃう。

それに憧れる日村さんの下っ端感も可愛い。

演技重視のバナナマンで、尚且つ隣に日村さんていう見た目の強烈なモンスターがいるのに、ちゃんとそこを超えて個性むき出しのキャラクターができる設楽さん、本当コント師として非の打ち所がない。

 

「犬に噛まれちゃって」…「長いよ」シリーズ。犬に噛まれたのを説明するのに「フワッフワの白い犬」て表現しちゃう設楽さんに長く責める日村さん。

それにしても、結局なんやかんやでずっと2人でしょうもないこと話しては喧嘩して、また話し出してるのかと思うと仲良いな!

一旦終わったかと思ったらまた説教し始める日村さんが本当しつこいし、設楽さんも日村さんに突っ込まれるんだから表現考えろよって、第三者としてあの2人の会話を盗み聞きしてる感覚で聴きながら心の中でツッコンでた。

 

「卒業式の挨拶」…20年前の音源そのままのバナナマンのネタ。卒業式を迎えた3年生の設楽くんが答辞を読むコント。

今回のラジオコントの中で1番好きなコントがこれでした。

最初から最後までバカで卒業式なのに、なんでよりによって答辞を読むのがコイツなんだよ!

これがスゲーなって思ったのは、アホな学生が書いた拙い文章の答辞ではあるけど、中身は卒業式に読む設定だからそこまで極端な変なことは書いてなくて、演技のみで読み間違えてることに気がついてなかったり、同じ箇所を二回読むって間違いをしてるだけで結果的に徹底して最初から最後まで内容的にバカに聞こえてくるところ。

最後の「平成9年3月1日」って言葉で20年前のものであることを本当に実感した。

卒業式の「仰げば尊し」がBGMっていうネタそのものの空気感もあるんだろうけど、俺が産まれた年の「平成9年」に既にバナナマンがこんなネタ作ってたのかよっていう衝撃と、それから20年後に今バナナマンがまたラジオコントやってそれをリスナーとして聴いてる状況に感極まって泣いてました。

映画とかは、その映画が公開された時の時代の気分とその時の自分の置かれてる状況がマッチした瞬間に他の人、さらに言うとその後に見る未来の自分の何倍にも感動が襲ってくる経験を数少ないながらも体感したことはあるけど、それをコントで、しかもラジオコントでそれと全く感覚が襲ってきたことに心臓を撃ち抜かれた気がしました。

バナナマンのコントは時代の気分も映しながらも、いつ見てもいつ聴いても普遍的な面白さがあるからこそ、起こった奇跡的な体験だと思う。

 

【4thブロック】

「クイズこの曲はナニ?」…HandmadeWorksの「何でショー」のリメイク版。きらきら星と思いきや全く聴いたことない曲に転調しだして、結果「こんな歌、ない」ていう滅茶苦茶なクイズ。HandmadeWorks知ってる人はみんな懐かしさで震えたと思う。

アレからもう4年も経ってると思うと恐ろしい。来年はバナナマンが結成25年、東京03が15年の節目だし、今回のネタが復活の兆しになるんじゃないかなって期待してます。

 

天城越え」…演歌「天城越え」の歌ネタシリーズラスト。

今回は1回目とも2・3回目とも違う部屋で歌ってる人たちじゃないかな。

合いの手がうるさいのは同じだけど、異常なほど設楽さんの太鼓持ちをしてる感じ。

要は素のバナナマン2人が歌ってる気がする。

この前2人でカラオケ行きたいみたいな話ししてたし、そのトークからこの一連の歌ネタシリーズは作られた気がしてならない。

最終的にサビの大事なところで日村さんが設楽さんよりメインで歌い出しちゃってたのが、ラジオ前半部分にやってた設楽さんの生誕祭の流れと全く同じで面白かった。

 

「戦隊ヒーロー」…ラジオコントSPラストを飾るネタ。オークラさんが考えたっぽいと予想。

悪者がいるのに戦隊ヒーローが女ヒーローのピンクを巡ってドロドロの関係になってることが発覚して、角田さんが演じるみどり1人だけがヒーローの中で取り残されてた。

角田さんがすごく惨めで哀愁漂ってて全部持ってったなー。

ピンクのキャッチフレーズの「お色気たっぷりエロ女。ピンクの世界に男を引きずりこむピンクのスーツはコスプレプレイ。性欲ピーンク!」がラジオコントというか、ラジオアニメみたいでやっぱりアニメ設定のネタは強烈だなーと改めて実感。

トリを飾るのに相応しいネタだった。

 

飯塚さんの「濃いなーー」も角田さんの「伝説の回になるんじゃないですか?」もリスナーさん達の感想も全部共感しました。

 

またラジオコントやって欲しいし、スネークマンショーで味わったドロ〜っとした中毒性の強いネタが今度は聴きたい。今回のラジオコントがいつかまたCDとして形に残るものになって欲しいと願ってます。

 

10周年のスペシャルウィークにこの企画を完遂させてくれて有難かったです。 

 

遅れましたが設楽さんお誕生日おめでとうございます。

 

今年のバナナマンの単独にも絶対行きます。

 

バナナムーンGOLDずっと続け。