それを好きと言っていいものかわからない

ずっと更新が滞っていた。最近はフィルマークスを除いてSNSを見る機会が減った。

SNSは次々と言葉を使わせようとしないコミュニケーションツールになっている中でフィルマークスは、一般的には映画の感想を書き連ねるツールだが、僕や友人は最早見た映画とは関係ないことも適当に書き連ねたり(どこのカレー屋が美味いみたいな)、たまにマジで長文の感想を書けたりするのがとても読んでいても楽しいSNSで結果的に今一番使用頻度が高い。

更に人のレビューに対していちいちTwitterのような近い距離感がなく、本当に希にコメントが来るという頻度も心地が良い。

 

夏からずっと大学での映画の撮影準備に追われていて、今週遂に撮影開始というバタバタもあり、かなり世間と生活リズムのズレが生じているのだが、相変わらずインプットモンスターとしてテレビは基本家にいる間はずっと付けて観れるし、バイト中はAmazonプライム・ビデオに新たに加わった東映のジャンクフィルムでピンク映画をひたすら見漁って社員さんから変な目で見られているし、演劇も頻度は変わらずたま〜に観に行ったり漫画も通学中によく読めている。

結局昔からの習慣は仕事や勉強の忙しさとは変わらず続くのかと思うと安心する。

 

ポップカルチャーに触れてる間は頭は頑張って働かせてはいるが、最悪何も考えずに見終えてさえしまえば謎の達成感があって教養を得た気になれるので僕みたいな、大学の授業にも興味がなければ基本出席しないという堕落した生徒にはオススメです。

 

前置きが長くなった。

以前サブカル野郎が嫌いという僕のただの私的な恨みやほとんど偏見みたいな考え方を述べたが、僕はどうやらオタクというのが苦手だ。

 

ゲームやアイドルの世界に限らず何かに取り憑かれてるような人が要するに苦手だ。

お前だって「バナナマンやらラジオやら映画やら言ってんじゃねーか」と指摘する方もいると思うが、僕はオタクではない。

 

例えば映画でいうと、映画狂はシネフィルと呼ばれるが、僕はシネフィルと呼ばれる人を好きになれない。

彼らの第一声は決まって「最近何観た?」だ。これは偏見ではなく、本当にそう。

 

彼らは家に帰るまでが遠足という小学校教師みたいに「映画を観て人に言いふらすまでが鑑賞」だと信じているフシがある。

はっきり言って迷惑だ。基本的に僕は映画を見る時に思っているのはウケるかどうかでしかない。本当はもっと考えていることもあるが、基本はウケるかつまんねーと感じるかです。

そんな僕が迂闊にシネフィルどもの前で最近見た映画は「若おかみは小学生!」と答えたらきっと鼻で笑われるのは目に見えている。

頭ごなしに見る映画のチョイスを否定されたらそれは最早ハラスメントです。

 

何においてもまず自分の持ち合わせてる知識の話から始める奴はいくら作品に触れていようが、世界が狭すぎてウザイ。ウケません。

あと、僕は芸術映画よりもまず大衆映画が好きだし、片っ端からアニメだろうが見るタイプで、ポケモンの映画はマジで面白いと思ってる。今一番見たい映画を聞かれたら「プーさん」と答えます。

 

ただ、僕は決してオタクにはならないが、オタクどもの知識量には負けたくないという持ち前の面倒くささがあるというだけです。

 

ラジオも同じで、毎日ラジオを聴いてTwitterみたいな同じ趣味嗜好を持つ者同士の集う世界には入りたくないんです。

東京にいると恐らく地方よりも明らかに強く感じることとして「自分の関心の中心地にいる」という集団(実際には繋がってないネット上の世界だとしても)の意識があるように思う。

そもそも集団が嫌な奴らの逃げ場であるはずであったTwitterが逆にそうした別のサークルを生み出しているのは皮肉です。

 

ラジオはパーソナリティが直接リスナーに語りかけるという構造上身近に感じやすく、そこに救いを求めて生きる人は分からなくもないが、ネットとラジオが結びつける世界は実はかなり狭いコミュニティという事実があるのを見逃したくない。

 

こうした面倒臭い発想の元で生きてきてしまったせいで、僕は素直になにかを「好き」と言うことができないと言うジレンマを抱えてしまった。

 

オタクは嫌いと散々述べてきて今更だが、「本当に好きなのかどうか」とか「それを自分が好きと言ってしまっていいのだろうか」という疑問を抱えずにいられるオタクに対して羨ましい気持ちがあるのかも知れない。

 

カルチャーとかに限らず例えば僕に気になる女性がいても「あー、多分俺の思う好きは普通の人の好きと比べたら間違いなくレベル低いだろうな」と思ってしまうため、別の好きになれそうなものへと即座に関心対象を変えてしまっていることを先日撮影準備の合間に班の人に指摘されて「ヤバイのかもしれない」と気がついた。

 

久しぶりの更新で僕のメンタル葛藤記を書いてしまい申し訳ありません。

あ、14日の阿佐ヶ谷の上映会来てくださーい。